はじめに
川越は、古き良き伝統と文化が息づく小江戸として知られる人気の観光地です。その中でも、御朱印めぐりは魅力の一つと言えるでしょう。御朱印とは、神社仏閣を参拝した際に受け取る朱印のことで、旅の記念やご利益を求めて集められています。本日は、川越で人気の御朱印巡りルートを複数ご紹介します。歴史ある寺社を巡りながら、川越の魅力を存分に味わえるコースばかりですので、ぜひ参考にしてみてください。
川越八幡宮を中心とした御朱印巡りルート
まずは、川越を代表する神社である「川越八幡宮」を中心に組まれた御朱印巡りルートをご紹介します。このエリアには歴史ある神社仏閣が点在しているため、効率的に回ることができます。
川越八幡宮
川越八幡宮は、創建が1116年と由緒ある神社で、毎年多くの参拝客が訪れます。本殿をはじめとする建物は国の重要文化財に指定されており、荘厳な雰囲気に包まれています。御朱印は無料で受け取れ、結婚式の舞台としても人気が高いことから、縁結びのご利益が期待できるスポットです。
境内には、樹齢400年を超える夫婦楠が鎮座しており、その雄大な姿に圧倒されるでしょう。また、神社の周辺には古き良き町並みが残っていて、参道を散策するだけでも風情があります。
川越大師
次に向かうのが、川越大師喜多院です。境内には手水舎や五百羅漢像などの見どころが満載です。御朱印は有料(大人400円、子供200円)となりますが、格式高い雰囲気の中で頂くことができます。
特に見逃せないのが、国の名勝に指定されている庭園です。四季折々の景色が楽しめ、御朱印を頂いた後はゆっくりと庭園を散策するのがおすすめです。
喜多院
最後に訪れるのが喜多院です。こちらも御朱印は有料(大人400円、子供200円)ですが、広大な境内と見事な庭園が魅力的です。御朱印は本堂で頂くことができます。
喜多院は川越を代表する名刹のひとつで、江戸時代には将軍家からも多くの寄進を受けていました。歴史を感じさせる建造物が所々に残っており、じっくりと散策したくなるでしょう。
小江戸の風情を楽しむ御朱印巡りルート
次は、小江戸・川越ならではの魅力を堪能できる御朱印巡りルートをご紹介します。川越氷川神社や人気のグルメスポットなどを回れるコースとなっています。
川越氷川神社
まずは、JR川越駅からスタートし、川越氷川神社へと向かいます。この神社は、江戸時代に氷川明神を祀るために創建されたもので、氷川社の本社にあたります。御朱印は、社紋の雲模様が押印されたデザインとなっています。
境内では、毎年5月の連休期間中に「時代祭」と呼ばれる大規模なお祭りが行われます。甲冑武者が練り歩く様子は、まさに時代絵巻といった趣きがあります。
蔵造り町家を巡る
次は徒歩で移動し、川越の蔵造り町家を散策していきます。江戸時代に栄えた商家の家屋が残されている通りを、ゆっくりと散策できます。古き良き風情を感じられるでしょう。
町家の中には、川越の名物であるうどんの名店も点在しています。散策の合間に立ち寄れば、川越グルメも堪能できます。時代情緒溢れる町家の中で、名物うどんをいただくのもまた一興です。
川越富士見坂
最後に立ち寄るのが、川越富士見坂です。この坂は、川越の町並みを一望できる眺望スポットとして知られています。坂の途中には小さな神社も鎮座しており、御朱印を頂くこともできます。
坂の上から見渡す川越の街並みは絶景で、晴れた日には富士山の姿も望めるかもしれません。御朱印を集めながら、小江戸の風情を味わえるのが本ルートの魅力です。
歴史と自然を巡る御朱印ルート
次は、川越の歴史と自然を余すことなく堪能できる御朱印巡りルートをご紹介します。様々な見どころがあり、バラエティ豊かな一日を過ごせるはずです。
仙波東照宮
最初に訪れるのは、仙波東照宮です。この神社は日光東照宮の別当として、江戸時代に将軍家から崇敬を集めていました。拝殿をはじめとする建物の造りは、日光東照宮に範を求めたものとなっています。
御朱印は、毎月1日から15日までは黒色の墨書き、16日から月末までは朱色の書き分けがされています。いつ参拝するかによって、異なる御朱印が頂けるのも魅力の一つです。
川越伊佐沼
次は、自然豊かなスポットである川越伊佐沼に向かいます。ここは、かつて江戸時代の旅人たちが立ち寄った地でもあり、歴史と自然が共存する場所です。
現在では、湖畔を散策できる遊歩道が整備されています。のんびりと湖を見渡しながら散策するのがおすすめです。御朱印は、湖畔にある蓮馨寺で受けることができます。
鳩ケ谷の杜
最終目的地は、鳩ケ谷の杜です。ここは都心から程近い場所ながら、豊かな自然環境が残されています。約16ヘクタールの敷地内を散策しながら、様々な野鳥や動植物に出会えるでしょう。
杜の中には、見立寺という小さな寺院も佇んでいます。こじんまりとした佇まいの本堂で、御朱印を受けられるほか、自然と対話できる貴重な体験ができます。
御朱印の半券を集めよう!
ここまでご紹介してきた御朱印巡りルートは、いずれも川越の魅力が凝縮されています。しかし、御朱印の醍醐味は、ただ集めるだけにとどまりません。
半券の意義
御朱印には、本紙と半券の2種類が用意されているのをご存知でしょうか。本紙は手元に残し、半券は納める習わしがあります。半券を納めることで、御朱印に込められた祈りが神仏に伝わるとされています。
半券を収められた場所として有名なのが、川越妙熊寺の「御影堂」です。こちらでは、参拝者一人ひとりが丁寧に半券を納めています。ぜひ、御朱印巡りの余韻に浸りながら、半券を手渡しすることをおすすめします。
半券コレクション
また、半券自体をコレクションとして集める人も少なくありません。各神社仏閣の御朱印は、それぞれ様々な意匠がなされており、その魅力は折り紙つきません。
半券は、本紙とはまた違った趣があり、御朱印の世界をさらに深く味わえるはずです。川越の御朱印巡りを楽しむにあたり、半券にも注目してみてはいかがでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。川越には、古刹から新しいスポットまで、さまざまな御朱印を頂ける場所がございます。歴史ある街並みを散策しながら、御朱印を集めるのは格別の体験となるはずです。
また、御朱印には様々な魅力があり、半券を大切にする習わしなどにも触れられます。旅の思い出だけでなく、御朱印にまつわる文化にも注目し、川越の魅力を味わい尽くしていただければと思います。御朱印巡りを通じて、新たな発見があることを願っています。
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